会社を辞めるときに踏むべき過程

 退職の理由は、人によって様々だ。中には人間関係の悪化により、辞める事を決意する人もいるだろう。しかし、例え会社にいてるのが辛い状況であっても、退職時の心構えやマナーは守ることは忘れてはいけない。

 まず、会社を辞める理由を上司に聞かれた場合には、人間関係やお給料などの会社に対する不満を述べることは避けよう。場合によっては「それを改善するから会社に残ってくれ」と説得されてしまう事にもなりかねない。険悪な雰囲気になったり、引き止められないようにするためにも、例え会社への不満により辞める事を決意したとしても、一身上の都合であると伝えるようにしよう。ただし、会社にもよるが、一身上の都合であっても家族の介護や自分自身の病気が理由の場合は、説得される可能性も高くなるので注意が必要だ。

 辞める事が上司に認められたら、会社に退職願を出さなければならない。法律上では会社に辞める意志表示をするのは2週間前でも可能となっているが、実際に辞める際には自分が担当している仕事の後任が必要となるため、仕事の引継ぎを済ませるためも約2~3か月は余裕を持つようにしておこう。辞める際に有給休暇を取得する人がいるが、その場合も後任者への仕事の引継ぎを優先しよう。まずは後任者に引継ぎを行うスケジュールを立ててから、有給休暇は取得するべきだ。

 そして仕事場を去る際には、自分の周りの荷物整理を行おう。会社から貸与されたものはちゃんと会社に返却することを忘れてはいけない。自分の名刺や挨拶した方から頂いた名刺などは、後任者の為に置いておくのがマナーだ。